疲労回復に栄養ドリンクを飲んでも効かない理由

2019.12.20 (金)

栄養ドリンクは、疲れたときに栄養補給を目的としたドリンク剤とCMなどでうたわれ、製品によって、ビタミン、アミノ酸、生薬、漢方由来成分などが配合されています。

 

そもそも栄養ドリンクはいまから半世紀ほど前、日本がまだ貧しくて人々が栄養不足だった時代、ビタミンB1の欠乏で生じる脚気の改善に、B1を配合したドリンクが役立ったことに端を発しています。飽食の時代となり、B1欠乏による脚気がほとんど見受けられなくなったいまでは、わざわざ栄養ドリンクでビタミンB1を補給する必要はありません。ビタミンB1はおもに、未精製の穀物、豚肉やウナギなどに含まれている成分です。

 

コンビニやドラッグストアにはさまざまな栄養ドリンクが並んでいますが、どれをとっても「疲労が改善する」という表示はありません。現在のところ、疲労回復効果が証明されているものはひとつもないからです。日本でもっとも売れている栄養ドリンクのひとつには、タウリンが多く配合されています。タウリンは胆汁酸の分泌を促すなど、肝臓に働きかける作用が知られていますが、疲労を軽減するというエビデンスはありません。

 

(中略)

 

徹夜でプレゼン用の資料を用意する、資格試験直前に気合いを入れて頑張らねばならないときなどの一時的な目覚まし用ドリンクと考えることもできますが、「疲れた」が口癖になっているビジネスパーソンが日常的に栄養ドリンクやエナジードリンクを飲み続けることは、疲労回復にとって明らかにマイナスに働きます。

 

なぜなら、本当は疲れているのに、これらドリンクの覚醒や高揚をもたらす成分が、疲労を隠すマスキング作用を発揮するからです。医学的にみた場合、多用すると疲労をみすごす可能性があるため、人の体にとってはむしろ危険だといえるのです。

 

栄養ドリンクに期待を寄せるのはやめて、疲労を溜めない働き方、生活を考えるべきです。栄養ドリンクやエナジードリンク以外にも、疲れをとってスタミナをつける食べ物というと、ニンニク料理、ウナギ、焼肉などが挙げられます。これらの食材が疲れ対策に効く、とくに夏バテ対策に勧められることがあります。しかしながら、これらも栄養ドリンクと同様に、日本が慢性的な栄養不足に悩んでいた時代に有効であったということです。

 

(中略)

 

夏バテの真の理由は栄養不足ではなく、高温多湿の環境でホメオスタシスを保つために、自律神経が酷使されて脳疲労が溜まることにあります。

 

 

 

本当に疲労回復におすすめな食材とは

イミダペプチドは鶏の胸肉100gで効果的に摂取できる

 

イミダペプチドをどれくらい摂取すれば抗疲労効果あるかについては、数々の実験結果から、「脳内で持続的に酸化ストレスを減らして、抗酸化効果を発揮し続けるには、1日あたり200mgのイミダペプチドをとるのが有効である。最低2週間ほどとり続けると抗疲労効果が現れる」ということが明らかになっています。

 

具体的には、1日に200mgのイミダペプチドを効果的に摂取するには、鶏の胸肉100gを食べるのがいいでしょう。鶏の胸肉は、比較的安価で簡単に手に入るというメリットもあります。最近はコンビニでも、サラダ用に加工されたタイプが買えるようになっています。

 

イミダペプチドは加工に強くて安定的なので、鳥の胸肉を蒸したり、ゆでたり、焼いたりと、好みの調理法で食べることができます。また、イミダペプチドは水溶性なので、蒸す、茹でるなどしたときは、残った汁を調味してスープにすると、イミダペプチドを余すところなく摂取できます。ただし、直火で長時間あぶると成分が変質する恐れがあるため、焦がすようなグリル料理は避けてください。

 

同じ肉類では、牛肉や豚肉にもイミダペプチドは含まれていますが、含有量は鶏の胸肉よりもかなり少なくなります。例えば牛肉で1日200mgのイミダペプチドを摂取しようとすると、毎日400gを食べる必要があります。

 

(中略)

 

鶏の胸肉以外でイミダペプチドをとる方法としては、サプリメントがあります。鶏の胸肉もサプリメントも、イミダペプチドの量として200mgを体内に吸収できれば同じ効果をえることができます。ただ、鶏の胸肉は食事や摂取方法により体内への吸収力に差が出やすいため、毎日定期的にイミダペプチドをとるには、カプセルやドリンクのようなサプリメントのほうが適しているかもしれません。

チャンネル登録をお願い致します!

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: 疲労回復に栄養ドリンクを飲んでも効かない理由

お問い合わせ・ご相談はこちら

お電話でのお問い合わせ

049-283-8363

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »
⇑ PAGE TOP